肌細胞を注入・移植した後の状態と肌の経過と変化
細胞培養で増殖させた肌細胞(線維芽細胞)を注入・移植した際の治療直後の状態とその後の肌の変化についてご案内します。
細胞を移植・注入したら
培養線維芽細胞を移植(注射器もしくは水光注射を使用)した後は専用のマスクで少し冷やします。冷やすことによって内出血を最小限に抑えることができること。細胞の生着を高める効果を期待しています。
その後は治療プランに応じてイオン導入などのスキンケアを実施し、少しお休みいただきご帰宅していただけます。
見た目の状態というのは、数多くの穿刺痕、赤みが残っている状態です。
マスクをお渡ししますので安心してご帰宅していただけます。
細胞移植・注入時間:20分程度/1部位
ご帰宅後の状態と今後の肌変化
特にご自身で行うケアというのはございません。ゆっくりと休んでいただくだけで結構です。
翌日の状態
腫れはほとんどありません。注射痕が一部残っている状態かもしれませんが、ファンデーションで十分隠せます。不自然な状態ではありません。日焼け止めなどしっかりとしたUVケアを行っていただきます。日常生活にはなんら支障等はございません。
2、3日後の状態
見た目に治療を受ける前と全く変化はありません。当然ですが日常生活への支障等もございません。後は移植細胞が効果を出現するまで待つのみです。
1ヶ月後の状態
少しずつですが保湿効果を実感して頂くことができます。乾燥肌の方は肌の乾燥傾向が改善していることに納得していただけると思います。シワ等への変化は細胞レベルで改善していますが、見た目の変化としては実感するのは難しい時期です。
しかし、移植細胞は密かにコラーゲン、ヒアルロン酸を作り出してくれていますのでひたすら肌の若返り効果を待つことです。
3ヶ月後の状態
肌のハリ感、潤い感を実感でき始める時期です。これまでと同様、保湿ケア、UVケア等をしっかりとしていきましょう。
1年後の状態
シワ等が薄く変化している状態です。大きな変化を実感できなくても老いていない肌に効果を実感することができます。継続的な線維芽細胞移植をする方が多いのは1年以降です。採取した肌細胞はセルバンクに預けていますので継続的な線維芽細胞移植が可能です。
2020.02.24
術後の肌の状態と経過
肌の再生医療「線維芽細胞移植術」の皮膚片の採取と血液採取の術後の状態と経過についてご案内します。
皮膚片の採取...